享保15年。かつて藩の不正を訴えたが認められず、故郷・扇野藩を出た瓜生新兵衛は、病に倒れた妻・篠から「釆女様を助けてほしい」と最後の願いを託される。釆女は良き友であったが、離郷に関わる大きな因縁があって…。