ハンガリーの病院で手の移植手術を受けたアサト。だが麻酔から醒めると、繋がっていたのは見知らぬ白人の手。アサトは他人の手を受け入れられず…。身体を、国を奪われる意味を問う傑作中篇。『文藝』掲載を単行本化。