狼を狩る役、狼狩奉行に就くよう藩から申し渡された、岩泉亮介。狼の群れは「黒絞り」という見たこともない大きな頭目に率いられ、かつてないほどの狼害を引き起こしていた。だが「黒絞り」を追う内に…。
大阪市生まれ。神戸大学工学部卒業。「奥州狼狩奉行始末」で第15回角川春樹小説賞を受賞。