わたしは母を傷つけた。たった一人の肉親を、言葉のナイフで。あれから13年、後悔ばかりで大人になった。でも、孤独に負けずにいられたのは、母の、仲間の「うた」があったから-。「ひと」「まち」「いえ」に続く青春譚。
千葉県生まれ。「裏へ走り蹴り込め」でオール讀物新人賞、「ROCKER」でポプラ社小説大賞優秀賞を受賞。ほかの著書に「ひと」など。